藻33

今日はひっさしぶりに涼しかった。
朝方雨が降ったせいか遠くの景色も鮮明に見えた。
夏の湿度の高いときは遠くが霞んで白けたようになる。
真冬のキンキンに冷えた夜などは、遠くの小さな明かりまで見える。
NYにいたときに見た冬のまちの景色はビルの窓のあかりが
ひとつひとつ鮮明に見えて、そこに人々が生活しているのだと思うと
たいへん感動的に思えた。街灯のオレンジ色もきれいだった。
こういった人工的なものと山や海などの自然の景色のいずれも同じように
ある種の感動を覚える。
特に最近は風景や景色といった移ろい往く事象を
なんとか作品にできないものかと試行錯誤の毎日である。