記憶

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昔見た"Discovery Channel"の番組で
”記憶は、いくつかの段階を経てつくられる。云々”
と言っていた。
ある事件で 被害にあった女性がその記憶により
間違った人物を犯人にしてしまう。
そのひとは、無罪を訴えたまま死んでしまう。
後日、別件逮捕者が犯行を自白し真犯人として再逮捕される。
被害者の女性は自分の記憶が無実の人間の命を奪ってしまったことで
精神的にまいってしまうといった内容であったと思う。


体験したことに対して警察の事情聴取などにより
体験と情報が入り混じってしまう。はっきりしない事柄を
つじつまがあうように整理して記憶としてしまう。
みたいなことだったと思う。
つまり、実際の出来事と記憶のなかの出来事は一致しないし、
起こってもいない出来事の記憶も在り得る。
本人が意図的に作っていないにもかかわらず、その人に都合の良い記憶となる。


記憶が全て実際の事柄と違うとしたらイヤな感じだけれど 確かめようも無い。
果たして自分の記憶はどれくらい実際の出来事と違うのだろう?